母親、女児を投げ落とし心中図る=愛知

 7月15日、愛知県で、母親(39)が、小学2年のわが子(8)を陸橋から落として死亡させた事件があり、母親が殺人容疑で逮捕された。容疑者は「娘を殺して自分も死のうと思った」と供述しており、同署は無理心中を図ったとみている。容疑者は「常に『死ね』という声が聞こえてくるので、将来が不安になった」などと供述している。関係者によると、容疑者は優花さんが生まれてから精神的に不安定で、家族らに「周りの人が悪口を言っている」などと漏らすことがあり、親類が病院に相談していた。(2006年7月16日 読売新聞HP)
 この事件も悲しい。母がわが子を殺害した。産後のうつ病(または、統合失調症か)が、十分な治療を受けなかったための悲劇のようである。薬物療法だけではなくて、十分な心理的支援をしないと治りにくい。貴重な生命なのに、こうした支援不足で、失われていく。加害者も、また、苦しむ。十分な支援をすれば、防止できることだ。人材や予算などの使いかたが、こういう分野を軽視してきたようだ。