Aちゃんを殺したのは母だった=秋田

 秋田県藤里町の小4年、Aちゃん(9)が水死した事件は、母親のH被告(33)が殺した容疑を認めた。「橋から魚を見せようとしたが暗くて見えず、帰ろうとしたらAがだだをこねたのでイライラして突き落とした」と動機を供述している。H容疑者は、2軒隣に住む同小1年、Y君(7)をも絞殺した。わが子を殺害した動機については
「以前からストレスやイライラが募っていた」
「Aに対して愛情はなく、疎ましく思った」
「東京に行きたかった」という内容の供述もしているという。食事をほとんど作らず、汚れた服を着せていたなど、Aちゃんの世話をあまりしていなかったという証言もあり、捜査本部は日ごろから彩香ちゃんを虐待していた可能性もあるとみて調べる。 (毎日新聞 2006年7月18日HPより)
 この事件も、母がわが子を殺したものでした。多くの親は、どんなことをしてでも、わが子のいのちを守ろうとしますが、全く、逆に、容疑者のように、わが子を虐待する、殺すというむごいことをすることが多く起きています。こういうふうになるのは、自分が幼い頃に、虐待されたり、いじめられたりして、他者の愛情を受けなかった場合に、自分が大きくなった時に、わが子にも愛情をもてなくなる原因の一つであるといいいます(すべてではありません)。だから、親による幼児虐待、小中高生のクラスメートによる「いじめ」は根絶しなければいけません。いじめは、その本人の現在だけではなくて、将来までも感情が不安定で不幸になりやすく、その人が子どもを持った時に、虐待したり、殺人したりする遠因ともなり、2世代にわたって苦しめるリスクが高くなるのです。だから、「いじめ」は非常に重い罪です。そういうことを理解して、学校の先生も、生徒の間の「いじめ」防止に真剣になっていただきたいものです。すべての、親も、自分の子どもに、クラスメートをいじめるな、と教育してほしいものです。