「成績のこと言われ…」中1が母親を刺す=京都

 7月24日、京都で、通報により警察がかけつけたところ母親(46) が頭から血を流して倒れていた。近くにいた大阪府内の私立中1年の二男(12)が包丁 で切りつけたことを認めた。母親は後頭部に深さ2センチ、長さ5センチの傷を負い、近くの病院 に運ばれたが、命に別条はないという。
 調べに対し、二男は「成績のことを言われ、カッとなってやった」と話している。夏休み中のこ の日、朝自宅で朝食をとったあと、家族で、母親の実家に来ていたという。 小学校時代の同級生によると、二男は6年生の時、周囲によく「親から勉強をするように言われて 、仕方ない」と不満を漏らしていたという。二男が今年3月まで通っていた同区の公立小学校の教 頭は「物知りで、成績も上位だった。家庭環境に問題があるとは聞いておらず、非常に驚いている 」と話していた。(2006年7月24日 読売新聞より)
 最近、めぐまれた、ふつうの家庭で、事件が起きるのを耳にします。子どもは、外でもストレス を受けているでしょうし。愛情を感じないわけでなくても、感情・行動の抑制力の衰えを理解して おくべきかもしれません。長い間、不満な心理が持続すると、脳内に種々の変化が起こり、判断力 、感情や行動の抑制力が変化するようです。「キレ」やすくなったり、心の病気になったりするこ とになります。 どのような行動をとるようになるか、個人差がありますが、親は子の心理状況 をわかっているようでわかっていないのですね。 こんなことをすると、後に、後悔することが多いはずです。瞬間的な衝動を抑制できなくなってい る人が多い、「キレ」やすいということが、最近の傾向ですね。そこを理解して、情操、心の健康 増進ということを実行すべきではないでしょうか。学力だけではないですね。