母親2歳長女に虐待=東京

 2歳の長女に対し、数十回にわたって殴りつけるなどの虐待を加えたとして、東京都の主婦 H 容疑者(28)が傷害容疑で逮捕された。
 容疑者は21日約10分間、自宅で長女の頭や腹などを数十回殴ったうえ、抱きかかえてマットレスの上に投げつけるなどの暴行を繰り返し、重傷を負わせた疑い。容疑者は長女が意識を失ったため119番通報。けがの様子などを不審に思った救急隊員が警察に通報した。長女は、意識不明の重体に陥ったが、現在は快方に向かっている。
 容疑者は「子どもがお漏らしをしたのに、『お漏らししてない』というので、カッとしてやった」と供述しているという。(2006年7月25日 読売新聞HPより)

 自分がそんなしうちを受けたらどれほどつらいか、他者の苦痛を共感できない。また、自分の感情、行動を抑制できない。繰り返される問題です。こんなふうにして虐待されて大きくなる子は、感情のかかわる脳機能に変調がおきやすいといわれています。将来、人を信じられない、感情の順調な発達が阻害されるおそれがあります。不幸な人を世代間にわたって、再生産してしまいます。今、求められているのは、そういうことの理解、再発防止のための支援、教育でしょう。人生のふしめにおいて、もっと、感情処理について、教育、訓練が必要であると思います。