母子3人無理心中か=大阪

 8月5日午前4時5分ごろ、大阪市のマンション敷地内で、女性が倒れているのを新聞配達員が見つけ、近くの交番に届け出た。女性は大阪府の主婦(37)で、このマンションに母親が住んでいた。一緒に倒れていたのは長女(3つ)と生後1カ月の長男だった。警察では、飛び降り自殺したとみて調べている。
 調べなどによると、主婦は長女と一緒に実家のマンションに帰省し、7月12日に長男を出産した。8月3日に子ども2人を連れて家出し、4日に福井県内の岸壁付近でうろついているのを自殺防止のボランティアに呼び止められ、同県警に保護されていた。母親らと5日未明に実家に戻ったばかりだった。報道では、主婦が夫婦関係や育児などに悩んでいたともいう。 (2006年8月5日 読売新聞HP、asahi.com )
 自殺の「名所」で、自殺防止のボランティアに救済されても一時的だ。いのちの電話で、相談して、一時的に思いとどまっても、同様だ。うつ病が治らないかぎり、自殺のリスクはなくなっていない。自殺未遂の家族、「死にたい」ともらす家族がいるならば、うつ病だと心得て、自殺されないように注意し、治療を受け、ストレスの緩和の対策をとらなければいけない。社会的支援が必要であるならば、お世話してくれるNPOなどの支援も必要である。医者以外にも、地域の相談機関に支援を求めるべきだ。うつ病の人は、判断力、行動力が変わっている。組織的な支援が必要である。 既成の組織は、忙しいのを理由にとか、権限役割をたてにして、壁を作る人がいる。すきまに落ちる作業についての支援が必要である。
 こういう悲劇を救うためには、県に一つは、自殺対策センターを作り、他の地区で発見された自殺リスク者は、最寄のセンターに通報して、支援のネットワークを作ることだ。貴重な命が失われる一方で、無駄なところに税金が使われていて、いやな世の中です。苦しむ人のことに目を向けない人が多くなった。