中学1年の長男自宅放火・弟死ぬ=埼玉

 埼玉県で新聞販売所従業員の男性(35)方が8月23日夜全焼し、次男で小学6年の男児(12)が焼死体で見つかった。 警察は、自宅に火をつけたとして中学1年の長男(13)を越谷児童相談所へ通告した。「家を焼いて両親を困らせたかった」と話しているという。
 この火事で、2階で寝ていた次男が焼死体で見つかった。同居していた4人のきょうだいのうち、長男以外の3人は、父親が約2年前に再婚した現在の妻の子。  また、長男には過去に補導歴などはなく「ごく普通の中学生」という。
 長男は小学生時代の一時期、秋田県内の父親の実家で祖父母と暮らしたことがあった。6月末に吉川市内の団地から今の自宅に引っ越した。その際、父親に「自分も秋田に行きたい」と訴えていたという。
 長男が通っていた中学校の校長によると、長男には目立った問題行動や家庭事情についての相談はなかったという。1学期は皆勤で、剣道部に所属。休み時間は数人のクラスメートとおしゃべりしていた。特に体育や美術の授業に熱心に取り組んでいたという。 ( 2006年08月25日 朝日新聞 )
 家庭が居心地よい場所ではなかったようです。そばの地域にも居場所がない。この家庭だけの問題ではないでしょう。子どもの悩みを家族も学校関係者も気づかなくなっている。子どもは、つらさを別な方法で克服していく智慧、抑制力がなくなっている。