63歳父親が27歳次男を刺す殺す=神奈川

 9月13日午前5時45分ごろ、神奈川県平塚市の住民から、「隣の家で息子が刺された」と110番通報があった。警察署員が駆けつけたところ、無職Y容疑者(63)宅で、次男の無職Tさん(27)が倒れているのが見つかり、病院に運ばれたが、間もなく死亡した。Y容疑者は刺したことを認めているという。
 Y容疑者は「10年ぐらい前から息子から暴力を受けていた。今朝もドアをけったりして暴れ、けんかになり刺した」と動機を供述しているという。父親は約1カ月前に拓さんから暴力を受けた際、左手を骨折するけがを負った。Tさんは同市内のアパートで一人暮らしをしており、食事は両親が住む実家でとることが多かったという。 ( 2006年09月13日 asahi.com、毎日新聞HP )
 供述どおりであれば、家庭内暴力(DV)のはての悲劇で、しばしば、報道されます。自分の不満や怒りを抑制できずに、弱い家族に暴力をふるう。そんなことをしたら、家族も自分も苦しむことになるのに、おさえられない。境界性パーソナリティ障害の場合にも、ささいなことで、親しい身内に暴力をふるうばあいがある。DVが始まったら、早いうちに、DVに詳しい専門家に対策を教えてもらうべきです。境界性パーソナリティ障害ならば、アメリカでは、弁証法的行動療法で治療するという。児童虐待も、夫婦間、同棲中のカップルに暴力をふるうのも、境界性パーソナリティ障害かもしれません。その治療ができる専門家は、日本でも、少数いるようです。これからです。