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児童の教師への暴力が増加
=親の影響か
2005年度に全国の公立小学校の児童が教師にふるった暴力は、04年度の38%増にあたる464件にのぼったことが13日、文部科学省のまとめで分かった。調査が始まった1997年度以降、200件前後で推移してきたが、03年度から急激な増加傾向となっている。
小学校は前年度比6・8%増の2018件と、初めて2000件を突破した。
小学校の内訳を見ると、
- 「児童間の暴力」が951件
- 「器物損壊」が582件
- 「教師への暴力」が464件
- 「教師や児童以外の人への暴力」が21件。
小学生の暴力は、関東では、埼玉県(113件)と神奈川県(501件)が多い。
教師への暴力
このうち、前年度からの伸び率が最も高かったのは、教師への暴力だった。
文科省によると、特定の児童が繰り返し暴力をふるうケースが昨年より増えたという。教員への暴力行為は、加害児童1人が平均1・8人の教員に暴力をふるっている。
なかには子どもの暴力行為がわかっても、保護者が注意しないといった事例も報告されている。
高塚雄介・日本精神衛生学会理事長は、次のように分析する。
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「親の影響が一因として考えられる。自分を抑制する力が弱い親が増え、子どもは自分をコントロールする力を育てられず、衝動的な行動に出てしまうのではないか。
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また、今の子たちは、メールなどで文字化された言葉との接点は増えているが、面と向かって会話をしたり、言語化されない相手の気持ちを察したりする力は弱い。
- 表現が苦手な子の内面を、周りの子は思い至らず、排除する場合がある。その結果、ストレスをためる傾向がある。
- 暴力を防ぐには、他人の気持ちを丁寧にくみとることを教えていく必要がある。」
(2006年9月13日 読売新聞HP、朝日新聞より一部要約
)
このようにして、感情を抑制できない子にしてしまうのは、親の影響のようである。専門家の研究によって、支配的に子をおさえつける、過干渉、過度の甘やかし、など親の子育ての問題が指摘されているのだから、小学生を持つ親は、教育を受けるとよいのにと思う。こういう子を親が放任していると、もっと後になってから、親が苦しむことにうなるかもしれないのだから。こういう子は、そのままでは、周囲に受けいれられず、種々の問題を起こすかもしれない。早いうちに、親と子が真剣に向き合うことが大切だろう。
高塚理事長が分析するとおりであれば、親さえその気になれば、改善できる。青少年の種々の事件があるが、小学生からその萌芽がみられる。後で、苦しまないように、自分たち親子のためにも、真剣になってほしい。