- うつ病など精神性疾患で休職した教職員が、02年度は178人だった。
。
- 比率、98年度の1.5倍。
- 埼玉県内の公立学校。
- 1月7日、県の教育長の記者会見で発表。
- 全職員の0.4%、全職員に占める割合は98年度の約1.5倍に増えている。
- 学校別では、中学校が63人、小学校が60人、高校が45人、養護学校が10人。
- 年代別では、40代が41.0%と最も多く、50代が30.9%、30代が24.7%。
- 原因について、県教委は「把握できれいない」とし、医師の診断書で分析したところ、7割が「原因不明」だったという。
- 県教委は管理職へのメンタルヘルス研修会や、精神科医による相談などを実施している。対策について、稲葉喜徳教育長は「仕事量など学校の実情を把握し、専門家の意見を聞いて考えたい」と話した。( 朝日新聞、1/08/2004 )
- 学校の先生が、うつ病などの精神疾患で休職する。
- うつ病が多いようであるが、その「原因が不明」だということは、どういうことか。
- 医者にも「原因が不明」だというのであるが、それは、先生に思い当たる「ライフイベント」(大きな出来事)がなくて、うつ病になったということである。それは、日常持続するストレスか過労でなった可能性が高いということであろう。
- 呼吸法をしてみればわかるが、人は、自動思考(妄想)にすぐ落ちてしまう。呼吸法をしない人は、それを知らない、自覚がない。仕事について、職場について、生徒・先生間の関係について、父兄について、大変だ、つらいな、難しいな、「思いどおりにならない」という考えを知らず知らず継続していると、うつ病になる。
- 学校の先生でさえも、自分がうつ病になった原因がわからない。認知療法や自己洞察瞑想療法で行っているように、自分の心を知り、自動思考に落ちない訓練を学んでほしいものです。
- さらに、教師の職場は、組織的な支援の仕組みが弱い。特殊な問題を組織的に解決する仕組みが弱い。
- 人々は、政治、教育、文化など他のことはよく知っているが、「自分」のことをよく知らないのです。子どももも、他の職業の大人でも同様でしょう。