配偶者からの暴行、女性3割体験

 配偶者から暴行や性的行為の強要などドメスティック・バイオレンス(DV)被害を受けた経験のある女性は3人に1人、さらに1割は「何度も」被害を受けたという。4月14日(2006)、内閣府男女共同参画局が発表した「男女間における暴力に関する調査」で明らかになった。
 配偶者(事実婚・別居も含む)から「暴行」「精神的嫌がらせや脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかのDV被害経験がある女性は33.2%。そのうち、女性全体の10.6%は「何度もあった」と答えた。殴る、ける、物を投げつけられるなどの身体的暴行を受けたことがあるのは女性26.7%にのぼった。一方、男性も13.8%だった。
 また、10〜20代の時に結婚前の交際相手からの被害を「デートDV」というが、女性13.5%、男性5.2%が「あった」と答えた。女性の20代では22.8%、30代では18.7%にのぼる。(内閣府のホームページで公開している)


 こういう暴力を振るうということは、他者(被害者)の苦しみに共感できずに(認知が独特)、自分の感情(怒り、不満など)と行動(暴力行動)を抑制できないわけである。  前頭前野の機能は、思考判断評価、感情の制御、行動の抑制にかかわっている。 暴力が、繰り返される場合には、まず前頭前野の機能が低下していることは間違いないであろう。
 だから、自分(暴力加害する側)が真剣になるか、治療を受けないと、治りにくい。被害者が我慢していると、その暴力を受け入れてくれる(やはり悪いのは被害者側だと思いこむ)という解釈をして、暴力が止まらない。行動が被害者から、受け入れられる場合には、加害者は、自分の行動を変えようとはしない。被害者の方が、「私が悪いからだ」とか、「私が我慢すれば、いつか変わってくれるだろう」と思うようになるが、それは、誤解だ。そんなことをしていては治らないことがわかっている。
 暴力が、繰り返される場合には、両親や親しい友人に相談して方針を決めるべきだ。そして、加害者側が、怒りのコントロールのための治療をするようにすすめるべきだ。被害者が我慢していても、治らず、結局、別れたケースが多い。殺害事件まで起きることもある。もし、加害者側が」治すことを真剣に努力しないならば、治らないのだから、大切な人生を、暴力を振るう人のために長くつきあっても不幸が続く。
 加害する人、その保護者は、相手(加害者のパートナー)が悪いとせず、自分たちが変わるために治療を受けるべきだ、治療するようにすすめるべきだ。