新しい専門家を育成する講座を開設してください
たとえば看護学校に医療心理学の講座を
何百万人の人が精神疾患が治らず、苦しんでおられます。下記の理由で、心理士以外の人材が精神疾患の改善支援を担う方向を進めていくのがいいと思います。
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心理士は「傾聴」に徹することを指導されているので、積極的に助言する認知行動療法、マインドフルネス心理療法は、個人的に葛藤を起して、学習しにくいと思われます。傾聴にとらわれない人材が、医療心理療法を習得するのがいいはずです。うつ病、不安障害、過食症、依存症などが治らず、自殺が多い日本では、これを普及させるべきです。どこかの看護学校に一箇所くらい、認知行動療法の講座を設置していただきたい。
- 心理士はカウンセリングに必要となる幅広い知識を必要とされます。うつ病、不安障害を改善するスキルは深いものであって、スキルの習得は簡単ではありません。さまざまな精神疾患についても深く学習する必要があります。つまり、精神疾患の改善支援をするのは、狭く深いスキルです。
一人の人物が、両方に習熟するのは困難です。
- ひとりの心理士が、広い領域のカウンセリングを行うことと、精神疾患の改善支援を行うこととは、時間的にも困難です。両方しようとすると、精神疾患の改善の支援がおろそかになります。
- どこかの組織に勤務する心理士は、精神疾患の改善の支援をするわけにはいかないでしょう。その組織から指示される任務を遂行しなければなりません。
- 心理士は、その広い専門的スキルを認められて、活躍できる場所がたくさんあります。
- 認知療法、マインドフルネス心理療法を提供する特定精神看護師を育成してください。マインドフルネス心理療法は「認知修正の手法」ではないので、別人でないと習熟が難しいと思います。
看護師など新しい人材が
- 人には個性的な好き嫌い、夢、希望、願い(「人生の価値」といいます)があります。
精神疾患の方によりそう行為は、簡単ではありませんので、これを人生の価値に選択する人は限られます。
心理士のすべてが、精神疾患の方の援助を自分の「人生の価値」とするわけでもありません。しかし、精神医学の看護を選択なさった看護師は、まさに、うつ病、不安障害などの患者さんによりそいたいという覚悟と願いを持ったのです。薬物療法だけでは、改善が難しい患者さんがおられます。精神看護に携わる看護師の方が、認知行動療法やマインドフルネス心理療法を提供してくださらないでしょうか。
- 認知行動療法、マインドフルネス心理療法を提供していくのは、
医師、看護師、および、幅広く活動するのでなく精神疾患の改善支援に特化したいという新しい人材群(心理士、保健師、作業療法士、介護関連スタッフ、心が関連する問題(うつ、自殺、いじめ、虐待、DV、犯罪被害者の支援など)の支援活動のNPOスタッフなど)です。幅広いカウンセリング領域の研究、学習をしていると、精神疾患の改善支援のスキルの熟練がおろそかになります。
- 幅広い領域のカウンセリング的な支援が必要な場合、臨床心理士、法律関係者など、その道の専門家を紹介すればいいのです。