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    さまざまな他の領域へ=マインドフルネスの自己洞察瞑想療法

    18歳未満に抗うつ薬の投与は慎重に!・厚労省が指示  =効果が確認されなかった
     =マインドフルネス心理療法の応用領域・中高生のうつ病の改善の援助

     厚生労働省は3月29日(2013年)、6種類の抗うつ薬について、18歳未満の患者への投与は慎重に検討する必要があることを「使用上の注意」に追記するよう、日本製薬団体連合会の安全性委員会委員長あてに指示しました。  これらの抗うつ薬は、SSRI(セロトニン再取り込み阻害薬)やSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などの新しいタイプの抗うつ薬です。臨床試験の結果、有効性が確認できなかったとの報告が あったためです。
     ただし、すでに服用中の人が急に中止したり、量を減らしたりすると、離脱症状が現れることがあります。服用中の患者は、医師の支援の下で減らすことが重要です。

    高校生までのうつ病には心理療法

     こうした状況になって、高校生までのうつ病には、抗うつ薬は効果が確認されな いのですから、心理療法が考慮されるべきです。うつ病は脳内の前頭前野 、帯状回、海馬などに変調が生じている可能性があり、悩みを聴くだけで は改善するとは限らないです。傾聴でうつ病が治るという臨床試験がないことは成人のうつ病において知られています。 成人の場合、積極的に心の使い方を変える認知行動療法やマインドフルネス心理療法が効果的であることが知られています。児童生徒には、不安障害もありそうで、認知行動療法、マインドフルネス心理療法(さらにロゴセラピーも?)をためすべきです。  この事実が明らかになったので、小中学、高校の児童生徒がうつ病と診 断された場合、効果が確認されている認知行動療法、マインドフルネス心 理療法、(さらにロゴセラピーもか?)を提供できる医師、心理士を紹介すべきです。これまでそうしなかったから、不登校が長引き、自殺が起きたかもしれな いのです。
     従来、学校カウンセラーは、うつ病の治療はせずに、医師を紹介していたはずです。でも、医師は抗うつ薬を使うことを制限されます。とすれば、誰が児童生徒のうつ病を改善する援助をするのでしょうか。従来、カウンセラーは傾聴が多く、傾聴だけではすみやかに治るとは限りません。うつ病には、常に、自殺の危険があります。ゆっくりと聴いていれば治るという方針はリスクがあります。事実、これまで、不登校、うつ病が減少せず、自殺がなくなりません。
     傾聴だけではすまない心の病気が多いのです。傾聴も大切です。傾聴して治す援助もする。傾聴しつつ、改善のアドバイスもする。そうでないと、いつ自殺がおきるかもしれません。18歳未満の若い時に、うつ病になり、1,2,3年、成績が落ちる、学校に行くことができないのは、非常な苦悩です。一日でも早く、改善できるアドバイスをしないと。次の世代の日本を創っていくはずの人ですから。

    専門家でない私からの提案

     今、日本では従来の伝統、科学などが現実の課題に対応できなくなって いるのは明らかになりました。うつ病、不安障害、過食症、自傷行為なども伝統の手法に執着しては、治す ことができない事実があります。従来の薬物療法、カウンセリングでは、うつ 病が完治せず、自殺がなくなりません。新しい治療法、支援法を普及すべきです。すべての市町村に、最低1名の学校カウ ンセラーに、認知行動療法やマインドフルネス心理療法、ロゴセラピーのスキルを教育す ることはいかがでしょうか。そして、その自治体の児童生徒がうつ病、不安障害と診断された場合、医師は、そのカウンセラーを紹介する制度にするのです。
     マインドフルネス心理療法の応用できる可能性のある領域の一つが、児 童生徒のうつ病の支援です。マインドフルネス心理療法のうちの初歩的な呼吸法の仕方を教え ると軽くなるかもしれません。成人になってから、うつ病や不安障害になっている人は、中高生のころからうつ的だったとか、不安過敏であっ た人が多いです。中高生でうつ病になった人は、その時に、心の使い方を訓練 することが社会に出てからのうつ病、不安障害の発症を予防することがで きるでしょう。