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アメリカの新しい心理療法(マインドフルネス心理療法)目次
第10章 全般性不安障害
アメリカで普及されだした新しい心理療法を記述した本を紹介しています。
第10章は、「全般性不安障害」(GAD:Generalized Anxiety Disorder)である。
全般性不安障害とは
<第1>全般性不安障害の症状
「全般性不安障害」(GAD)は、不安障害の一種である。次のような症状のある障害である。
- A.(仕事や学業などの)多数の出来事または活動についての過剰な不安と心配(予期憂慮)が、少なくとも6カ月間、起こる日のほうが起こらない日より多い。
- B.その人は、その心配を制御することが難しいと感じている。
- C.不安と心配は、以下の6つの症状のうち3つ(またはそれ以上)を伴っている。(子どもの場合は、1項目だけ)
- 落ち着きのないこと、または緊張感、または過敏
- 疲労しやすい
- 集中困難、または心が空白となること
- 怒りやすい
- 筋肉の緊張
- 睡眠障害(入眠または睡眠維持の困難、または落ち着かず熟睡感のない睡眠)
- D.他の不安障害のように特定のものについての不安ではない。
- E.社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
<第2>他の障害との並存が多い
GADの症状は、上記のとおりであるが、この障害にかかる人は多い。他の障害との並存も多い。
「全般性不安障害の罹患率は高く、しばしば様々な第T軸障害を併発する。特に、他の不安障害やうつ病にGADが併発する例が多い。さらに心配は他の不安障害やうつ病にも共通して見られる問題である。もっと言えば、GADは他の不安障害やうつ病が発症する「基盤」となる不安障害と考えられている(Brown, Barlow, & Liebowitz, 1994)。実際、GADの心理療法が他の併発する第T軸障害を劇的に改善したという知見が得られている(Borkovec, Abel, & Newman, 1995)。」(302頁)
(第10章 全般性不安障害)
今の自分、将来、仕事につくこと、なども不安を感じ、職場でも、何かにつけて不安を感じる。この障害の人も、就職に困難をきたすから、ニートの若者の中に、この障害の人がいるだろう。上記のとおり、この障害があると、うつ病も併発しやすい。いよいよ、就職をためらう。自殺も起きる。
そうすると、仕事につくのが、不安ということを訴える「ニート」の方の場合、GADによるものであれば、当然に、この病理の治療をしなければ、就職することは難しいだろう。手厚く就職を支援して、就職しても、この病気があれば、まもなくやめてしまうだろう。この場合は、他の対策よりもなりよりも、メンタル・カウンセリングが優先されるべきだ。残念ながら、日本では、この障害についての治療を支援しようという動きがすすんでいないようだが、アメリカでは、認知行動療法や、マインドフルネスを重視した認知行動療法が効果をあげている。
10章の執筆者は、T.D.Brokovec and Brian Sharpless