不誠実なカウンセラー・苦悩が長びく患者
当研究所にこられるクライアントのみなさんから、現在、種々の場で、行われているカウンセリングに、次の苦情、不審、不満をお聞きします。こういうことでは、心の病気を安心して治すことができずに、絶望して治せず、自殺を招くおそれもあります。
(認知行動療法、マインドフルネス心理療法では課題、宿題をだします。それができないという嘆き、不満は除きます。
カウンセラーの不誠実の問題ではなくて、その治療法には不向き、適応症ではないという可能性があります。課題ができない人は、薬物療法があります。また、うつ病が重いために課題ができない場合もあります。そういう場合には、軽くなってからもう一度試してみるといいです。)
当研究所は、グループ・セッションしか提供していませんので、それにご不満のクライアントの方もおられるでしょう。心理療法の問題ではなくて、当研究所の事情です。
カウンセリングをやめたくなる理由
- カウンセリング手法への疑問
- 何回行っても、こちらの話、症状を聞くだけのカウンセリングだったので、治らないと思った。
- 治るのかどうか見込み、方針をはなしてくれない。
- おどす、馬鹿にするカウンセラー。
- 適用するカウンセリング手法(森田療法、認知行動療法、支持的精神療法、マインドフルネス心理療法、来談者中心療法、宗教信仰、によるなど)をあらかじめ公表していない。(行く前に判断したい)
- その(心の)病気を治すことがはっきりしないで行うカウンセラー
(もし、医者が肝臓病を治す力がないとわかっていれば、肝臓病の患者は、その医者には治療を辞退してほしいと思うであろう。「うつ病」も病気である。カウンセリングするには、その技量が必要である。自分の心理療法で、うつ病が治るかどうかわからないという場合、その心理療法しか知らないのであれば、カウンセリングを引き受けるカウンセラーは、患者にとって誠実ではないと言えるであろう。ただし、その療法で治ることが理論的に説明できている(心の)病気は、カウンセリングしてさしつかえないと思う(たとえば、マインドフルネス心理療法は、その理論から「パニック障害」をカウンセリングできる。従って、マインドフルネス心理療法を十分に熟知して、マインドフルネス心理療法でカウンセリング(たとえば「うつ病」の)を行ったことのあるカウンセラーは、パニック障害のカウンセリングも習得して、できると自信があれば、パニック障害の患者のカウンセリングを行っても、不誠実ではない。理論と自分の力量で治せるというほどに自信がある場合に、引き受けるのが、「誠実」というものであろう。)
- 料金の不透明性
=ホームぺージでは無料とか、1時間8千円と書いているが、行ってみたらほかにも金がかかる
- ホームぺージに公開している報酬を超える金額を請求される。(たとえば、時間超過料金、資料代など)
- 料金の変更を余裕を持って公表しない。(1,2カ月前に公表してほしい)
- 他の名目(食品、本、お守り、などを買わせる)で金を使わせる
- 食餌療法が必須といい、組織が扱う食品を買わせて高額になる。(月間、2万円くらいにも)
- 患者、クライアントを作業、宣伝に利用する
- 宣伝用チラシを買わせて、配布するように言う。
- ホームページに書いていない組織の仕事を手伝わさせる。(寛解段階になって、公表している「復帰プログラム」などで行う場合を除く。森田療法の草取り、認知行動療法の入力作業など)
- 治っていないのに、組織の業務をさせる(病気が治っていない段階では、ボランティアではなく、治療する条件として押しつけになっている)
- クライアントを部下、子分のように扱う
- 組織が他の目的を持っていて、カウンセリングは名目
- 他の催し(講習、他の先生の講話)に有料でさそう。(ということは、自分には力がない。支出もカウンセリング料金として公開されたもの以外にかかった)
- 初期段階から宗教信仰に誘う。(病気を治したいのに、信仰のことを強調しすぎる。むしろ、信者獲得のためにカウンセリングを利用)