うつ病や不安障害に認知療法が効果
うつ病・不安障害などは、薬物療法で治らない人でも、認知療法やマインドフルネス心理療法(自己洞察瞑想療法もその一派)が効果があることがわかっている。しかし、日本では、診療報酬が低いので、これを行なう医者は少ない。こういう実情を、朝日新聞が報道した。
認知療法を医者が1時間行なっても、診療報酬は、3千円くらいにしかならない。これが、医者が、心理療法を行なわない理由である。認知療法を行なう医者がいるとしたら、採算を優先しないボランティア精神が強い医者だ。
わづかに、認知療法を行なう病院を朝日新聞が掲載している。ただし、対象とする疾患が、病院によって異なるので、問い合わせてから、行ってください。
- 国立病院機構肥前精神医療センター(佐賀県吉野ヶ里町)=女性のうつ病、集団認知療法。アルコール・薬物依存症など、時期によって、異なるテーマで。
- 広島大病院=うつ病患者に集団認知療法
- 千葉大病院=パニック障害患者に集団認知療法
- 名古屋市立大病院=パニック障害と社会不安障害に集団認知療法
- NTT東日本関東病院=復職支援の集団認知療法( 朝日新聞 12/25/06 )
こういうふうに、医療保険の範囲の負担しかない心理療法を受けることができる病院のほかに、病院の施設内にカウンセラーがいて、クライアント(患者)が医療保険外の心理療法を受けることができるようになっているところもあります。また、医者がカウンセラーを紹介する場合もあります。こういう場合には、カウンセラーの決めた料金を支払うことになります。
当協会(埼玉県蓮田市)は、第三世代の認知行動療法とよばれる自己洞察瞑想療法で、うつ病、不安障害、依存症などの心理療法を行なう(個別、集団)。