うつ病の治療に欧米では認知行動療法、対人関係療法が行われている

 日本では、うつ病やパニック障害の治療や自殺予防に、薬物療法だけが紹介される。本でも、メディアでも、そうである。医者も薬物療法で治らない場合にも、いつまでも投薬を続ける。これは、偏見である。不勉強である。欧米では、心理療法で、治る人のあることが常識である。

欧米では効果が認定されている対人関係療法

 次のように、うつ病の心理療法に詳しい医師、カウンセラーの方が、欧米では、うつ病には心理療法で治ることが指摘されている。次は、対人関係療法である。  日本では、自殺が多いが、うつ病パニック障害になった人が、医師による薬物療法を受けて治らない場合に、もう他の選択肢がないようなことを医者が言ったり、本で薬物療法しか啓蒙されておらず、クライアントが絶望することも背景にあるだろう。
 薬物療法を行って、副作用で薬物療法が向かないクライアントや、薬物療法を行って6カ月も改善がない場合、もう心理療法を試みるべきであろうが、それを医者がすすめず、いつまでも薬物療法を続ける。そんなことをしていると、ひきこもりが長引き、自殺が起きるおそれがある。
 日本も、うつ病、パニック障害、自殺問題には、認知行動療法、対人関係療法、自己洞察瞑想療法などがあることを医者、役所、学校、保健所、メディアも啓蒙すべきである。そして、そのカウンセリングができるカウンセラーを養成すべきである。
 これらを会得していないカウンセラーでは、うつ病、自殺問題のカウンセリングは十分にできない。いたずらに、長びかせるおそれがある。これらの療法は、クライアントの話を聞くだけではなくて、認知、行動、対人関係を修正するために積極的に助言していく。だから、この療法を行うには、積極的な対人コミュニケーションができる人(カウンセラー、医者)でなければ、十分な効果を発揮できない。特別のカウンセリング技法であるから、適性が限られる。適性ある人を早く養成すべきである。さもないと、うつ病、パニック障害などによる、ひきこもり、自殺が減少しないであろう。

(参考書)