- (D-1)免疫系への影響
コルチゾールは、糖の新生によって血糖値を上昇させ、細胞面疫や液性面疫を抑制する。(d784)
視床下部から放出されるACTHは、T細胞の機能を抑制する。また脳下垂体からプロクラチンが放出されてT細胞、B細胞、NK細胞(これらは皆リンパ球である)の機能を抑制する(参照文献d787)。
種々の生活上の変化(配偶者との死別、母子分離、資格試験、社会的支援を失った老人など)に伴うストレスによって、ナチュラルキラー(NK)細胞・T細胞の機能低下、リンパ球反応性低下があるという多くの調査報告がある(d786)。
(参考書)
- (d)入江正洋・他「ストレスと免疫」(「診断と治療」Vol.89-No.5、診断と治療社)
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