森岡みやこさんご夫妻
 =NHK 女性の”うつ”に出演

NHKの番組「女性の”うつ”」は、うつ病にとりくんでおられる女性、夫婦を紹介したよい番組であった。次の記事でご紹介した。  番組に出演された、森岡みやこさん、あれほど、ひどかったパニック障害、うつ病を克服されている。ホームページで、体験や支援の言葉を紹介しておられる。  うつ病には、就職や職場や近隣のつきあいで差別、偏見が多いなかで、治った人も罹病経験を語らない人が多いので、克服の体験が他の方に活かされないという状況が続いています。そういう中で、森岡さんのホームページは、闘病中の方のはげみになると思います。
 薬物療法と心理療法の一つだけですますのではなくて、両方を勉強して、専門家の支援を受けるべきです。薬物療法のみしか言わない医療関係者、マスコミの声のみが大きいなかで、森岡さんの体験は貴重です。
 夜回り先生、水谷修さんが、現在の若い女性に、リストカット、オーバードーズ(OD、処方薬の過剰服用)で苦しむ人が多いといっていますが、森岡さんも、ODにおちいったが、薬物をきっぱりとやめて、カウンセリングと夫の支援で、治したのです。
 私(埼玉メンタル・カウンセリング協会)は、薬物療法で治らないパニック障害、うつ病、対人恐怖などについての、カウンセリングを行なっている関係から、々森岡さんのホームページの次の言葉に「私のいいたいことだ」と感銘を受けています。薬物療法だけと距離を置く配偶者ではなくて、薬物療法と心理療法をうまく利用して配偶者の全面的な理解と支援が、パニック障害やうつ病の克服に重要だと思うのです。その部分の一部をご紹介しますので、パニック障害やうつ病がながびく方は、森岡さんのホームページをご覧ください。

「出演を終えて 」
 Diary 2006年07月25日 (火) 22時05分46秒
率直に私が感じたこと・・・かなり厳しい内容なのですが・・・
今回の放送内容がサポートする側も鬱になってしまったとところで終わってしまい 私達夫婦は少々不本意な気持ちが残っています。
あの内容だと今現在も夫が鬱の状態のままのように捉えられてしまいそうです。 夫が今現在も鬱だと思われることに抵抗があるのではなく もっと、鬱を克服した過程をお話しできなかったことが不本意なのです。
見ておられる多々の大部分は現在鬱に苦しまれていらっしゃる方だと思います。 それなのにあの内容だとサポートする側も鬱になってしまうと不安を感じて 不安を益々つのらせてしまわれるかたも多いだろうと感じています。
私達夫婦の克服過程をもう少しお話しできれば サポートする側が鬱にならずに済むヒントもお話しできたのにと思い 悔しさが残っているのも事実です。
もしもし次回鬱の特集を組まれるなら、もっともっと 回復なさった方のお話しを前に出して、現在鬱に苦しまれている方に 希望を持っていただける内容にして頂けたらと願っています。
鬱を克服していく過程では「希望」を持てることが本当に大切だと思います。 鬱の方の気持ちを暗くしたままで終わってしまった番組は・・・ 悔いが残っています。
( Hot Flash >体験記>)

(症状がひどいころから引用)

決意

体調不良が再開すると、鬱とパニック障害も酷くなって行き 突然激しいめまいに襲われるため外出するのも怖くなり 家の中でも突然倒れることがあるので、目眩が酷いと思ったら ヘルメットをかぶって過ごしていました。 この目眩は、貧血などの時とは違い、上下左右、全く方向感覚が無くなり 宙に浮かんでしまうような感じで、何処に掴まって良いのかさえも分からなくなります。 何度か激しく転倒し、頭に大きなタンコブを幾つも作った事もありました。
通常の生活さえ思うように出来ず、イライラは募ってゆくばかり 些細な不満を外に出すことが出来ず、不満でふくれあがり 再度、心療内科を受診し睡眠薬と抗うつ剤を頂いてきました。 その頃には、睡眠剤の依存症になっていて、指定の量では眠れなくなり こっそりと内科でも同じ睡眠剤を頂き、気が付けば3倍もの量を飲んでいる日がありました。

そして平成16年・5月「このままではダメになる」と自覚し睡眠薬を 過剰摂取していたことを主人にうち明けました。
度重なる心身の不調で妻として母として一人の人間としての自信を 根こそぎ無くしてしまい、主人に愛されていないと思い込んでいた私は 主人が怖くて怖くて平常心で主人と向き合うことが出来なくなっていたのです。
5月に主人と話をしようと心に決まる少し前・・・まだ寒い時期だったと思うのですが 必死で心に鬱積している不安や苦しみを主人に打ち明けようとして 酷いパニックを起こし「もう死なせて」と包丁を取りに台所に行こうとする 私を主人が必死で抱きかかえて止めてくれたこともあったそうなのです。 この時は娘も必死で「お母さんお母さん」と手を握って呼び続けてくれたそうです。

心療内科の先生にも同じ事をうち明け、薬は止めてカウンセリングのみとなりました。
平成16年・6月にカウンセリングを私自身の意志でやめにし それ以後心療内科には通っていません。
でも、どうしても苦しくなったら、我慢せず心療内科のお世話になろうと思っています。 心療内科のカウンセリングを自分の意志でうち切ったのを期に 「こんな事言ったら嫌われるのじゃないか?」などと思わず 主人にも自分の意志や思いをハッキリ伝えるように心がけました。 相手を思いやって言わないでいたつもりが、反対に相手の本当の気持ちを 自分勝手にねじ曲げて捉えていたり、相手にも 自分の行動を誤解されてしまう事もあると言うことも学びました。